アトピー 薬

アトピー性皮膚炎の薬

アトピー性皮膚炎の外用薬は、今現在ステロイド外用薬とステロイドじゃない免疫抑制外用薬があります。

 

ステロイド外用薬って?

 

ステロイド外用薬はその名の通りステロイドの塗り薬です。
内用薬(飲み薬)と違い、塗った部分にだけ作用するので副作用も最小限でとどまりますが、やはり、皮膚が薄くなってしまうなどステロイドは副作用が怖いという印象がありますね。

 

人間の体内では、副腎皮質ステロイドホルモンというホルモンが分泌されていて、様々な働きをしています。
その働きのひとつに免疫やアレルギーに関係する細胞の働きを抑えたり炎症を抑える働きがあって、ステロイド外用薬はこの副腎皮質ステロイドホルモンの化学構造をもとに作られた薬なんですね。

 

ステロイド外用薬は炎症を抑える強さからストロンゲスト・ベリーストロング・ストロング・ミディアム・ウィークの5段階に分けられます。

 

■重症・・・ベリーストロングまたはストロング
■中度・・・ストロングまたはミディアム
■軽度・・・ミディアムまたはウィーク
■軽微・・・ステロイドを含まない外用薬を選択

 

ストロンゲストはベリーストロンゲストが効かない場合に処方されます。
それぞれ薬は上記のように重症度によって使い分け、子供の場合は原則として1段階低いステロイド外用薬を使います。

 

ステロイド剤を使うときの注意点

 

体の部位によって吸収率が異なるということと、決められた量をしっかりと塗ることが大切です。
副作用を心配して自分の判断で勝手に塗る量を控えたり、使用期間を短くしたりすると、かえって症状を長引かせたり悪化させたりすることがあります。
また、長期に使用した後に突然やめるとまた急に悪化することもあるので、薬の使い方、特に使用の中止や薬の変更については、必ず医師の指示を仰ぐようにしましょう。

 

 

免疫抑制外用薬って?

 

免疫抑制外用薬は免疫反応を抑える働きがあります。
ステロイド外用薬とは働き方が違うので、ステロイド外用薬で効果が出なかった場合でも効果があらわれる可能性があります。

 

「免疫抑制剤」は重症〜最重症の患者さんに使われる薬で、強い炎症を伴う皮疹や広い範囲の皮疹を改善したり、痒みを抑える効果があります。
もともとは臓器移植を受けた患者さんの拒絶反応を抑制するための薬で、異常な免疫反応を抑制する薬でした。

 

また、皮膚が薄くなるなど、ステロイド外用薬の副作用が不安な場合に使ったり、ステロイド外用薬である程度炎症が落ち着いた場合に使う方法もあります。
炎症を抑える強さは、ステロイド外用薬のストロング又はミディアムと同等と言われています。

 

海外では以前からアトピー性皮膚炎の薬として使われていますが、日本では2008年にアトピー性皮膚炎の薬として使われるようになり、比較的新しい治療方法です。
そして、免疫抑制剤は「これまでの治療で十分な効果が得られない」「強い炎症に伴う湿疹が広範囲にある」という二つの条件を満たす、16歳以上の患者さんが使うことができます。
もちろん、専門のお医者さんの指示と判断で使用する薬で、症状が良くなったら外用薬(塗り薬)に変更するなど、使用方法はその人の症状にあわせて様々です。

 

免疫抑制剤を服用する際の注意点のひとつに、食べ合わせ、飲み合わせがあります。
食品や一部の薬との組み合わせで効果が効き過ぎたり弱くなったりする場合があるからです。
食べ物でいえば、代表的なものが柑橘類です。
スウィーティーやブンタンなど、一部の柑橘類は免疫抑制剤の作用を強める成分が含まれているので避けたほうが良い食品です。
また、グレープフルーツジュースも避けた方が良いと言われています。
薬の飲み合わせはお医者さんや薬剤師の方に自分が飲んでいるすべての薬を申告して相談しましょう。

 

 

 

このようにアトピー性皮膚炎の外用薬を簡単に紹介しましたが、この他にも、痒みを抑える抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬、ステロイドや免疫抑制薬の内服薬(飲み薬)もあります。